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石炭火力発電燃料に下水汚泥取り入れCO2削減、バイオマス活用し水素製造 2基で原発1基分の電力、FCV50台分の水素 神戸製鋼

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石炭火力発電燃料に下水汚泥取り入れCO2削減、バイオマス活用し水素製造 2基で原発1基分の電力、FCV50台分の水素 神戸製鋼

神戸製鋼所のバイオマス活用の仕組み 神戸製鋼所のバイオマス活用の仕組み

 神戸製鋼所が神戸市に新設する石炭火力発電所で、下水汚泥を燃料の一部として取り入れるとともに、つくった電力で燃料電池車(FCV)向けの水素を製造する計画であることが18日、分かった。下水汚泥は動植物由来の「バイオマス燃料」の一種で、二酸化炭素(CO2)排出がゼロとみなされる。政府が石炭火力を抑制する姿勢を示す中、神鋼は排出削減策の徹底で対応する。

 同社は国内の粗鋼生産を加古川製鉄所(兵庫県加古川市)に集約するため、神戸製鉄所(神戸市灘区)で稼働中の第3高炉を年内に休止予定。その跡地に平成33~34年度、石炭火力発電設備2基を建設する計画だ。出力は計130万キロワットと原発1基分に相当する。主に関西電力へ売電する。

 新発電所では、主に兵庫県内の下水処理場から出る下水汚泥を石炭に混ぜて燃焼させる。有機物を含む下水汚泥は放置してもCO2を排出するため、発電に使っても追加的な排出はゼロとみなされる。その上、CO2排出の多い石炭の使用も抑制できる。さらに、発電分の一部を用い、水を電気分解して水素を製造する。神戸市内に「水素ステーション」を開設し、1日当たりFCV約50台分の水素を供給する計画だ。

 神戸製鋼所は14年に電力事業へ参入し、火力発電所を増やしてきた。北川二朗常務執行役員は「水素ステーションを設けることでFCVの普及につながり、CO2削減と大気環境の改善に貢献できる」と話す。

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