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【インフラ再考】災害対策の最前線(1)スーパー堤防は切り札か 多発する河川氾濫、備え急務

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【インフラ再考】
災害対策の最前線(1)スーパー堤防は切り札か 多発する河川氾濫、備え急務

九州北部を襲った記録的な豪雨で川が氾濫し、大量の土砂が住宅地に流れ込んだ=7月6日、福岡県朝倉市 九州北部を襲った記録的な豪雨で川が氾濫し、大量の土砂が住宅地に流れ込んだ=7月6日、福岡県朝倉市

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 全国各地で記録的豪雨が頻発している。7月の九州北部豪雨などで土砂崩れや堤防の決壊が相次ぎ、大勢の人が犠牲となった。東日本大震災では津波を防ぐはずの防潮堤が崩壊。命を守るためのインフラが想定を超える災害の前に機能不全を起こしている。南海トラフ巨大地震の脅威も迫る中、「インフラ再考」第2部では災害対策の最前線に迫る。

 「あっという間に川が氾濫し、自宅に戻れなかった」

 7月の九州北部豪雨で、同居していた両親と祖母の3人を亡くした福岡県朝倉市の会社員、坂本貴志さん(46)は無念そうに振り返った。

 あの日、どんどん勢いを増す雨に危険を感じ、度々避難を呼びかけたが応じてもらえなかった。3度目の説得に向かおうとしたとき、近くを流れる筑後川の支流の堤防が、想定を超える雨量によって決壊。濁流は周辺の民家を一気にのみ込み、坂本さんは自宅に近づくことすらできなかった。「水位が上がって、たんすの上に逃げている」。電話の声が最後となった。

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