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【NIE@産経・カマティーのNIE事始め(6)】新聞記事を手がかりに議論する

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【NIE@産経・カマティーのNIE事始め(6)】
新聞記事を手がかりに議論する

 NIEに取り組み始めてまもなく、「NIE教養ゼミ」という放課後の課外授業を行っていました。記事を手がかりに小論文を書き、それをたたき台にして討論するというものです。

 扱うテーマは「携帯」「校則」「家族」など身近な話題から「憲法」「増税」「環境」など天下国家の問題までさまざまでした。新聞は多様な記事を掲載しているので、話題を見つけたり、議論の基礎となる情報を共有したりするのにとても有効です。この学習は、読解力、表現力、そして対話力の向上につながり、大学入試の論述問題や小論文、面接試験にも大いに生かされました。

 ただゼミへの参加生徒は、新聞に興味があって、かつ放課後に部活や習い事がない人に限定されます。加えて、年々学校の補習や宿題の量も増えていき、余裕のない生徒は参加してくれなくなり、やがてゼミを断念するに至りました。限られた授業時間の中で、教科書の内容を消化するという制約の壁が立ちはだかったのです。

 しかし近年、この壁を打ち破る動きが教育界に起こっています。文部科学省は新学習指導要領で「主体的・対話的な深い学び」の重要性を打ち出し、学校現場ではさまざまなアクティブラーニングの取り組みが始まっています。新聞はそのための極めて有効なツールとなるのではないでしょうか。NIE教養ゼミは、ある意味、時代を先取りした取り組みであったと自負しています。(清風高校教諭)

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