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数千年の歴史・中国も注目、“鉄の胃袋”石毛直道氏の「食文化」研究手法に学べ-食の大国・中国に研究組織発足

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数千年の歴史・中国も注目、“鉄の胃袋”石毛直道氏の「食文化」研究手法に学べ-食の大国・中国に研究組織発足

「センター設立で、日中両国の食文化交流が深まれば」と話す石毛直道さん=大阪府茨木市 「センター設立で、日中両国の食文化交流が深まれば」と話す石毛直道さん=大阪府茨木市

理論だけでなく実践も重視

 研究会の会員は、食文化や生命科学など多岐にわたる分野の研究者ら約30人で、代表には賈●(=くさかんむりに惠)萱(か・けいけん)・北京大学教授が就任。民博の客員教授で石毛さんとの共著もある賈教授は「食文化や食学の理論は石毛先生が最初に提起した。理論だけでなく実践も重視する研究手法は学問的に深く、研究価値が十分にある」とセンターの意義を強調する。

 会員で日中のパイプ役の韓敏(かんびん)・民博教授(57)によると、中国料理は世界三大料理の一つに数えられ悠久の伝統を持つものの、中国で食文化研究が本格化したのは1990年代に入ってからで、近年その機運が一層高まっているという。

 背景には、ソフトパワーとしての「食」に着目する国家戦略や食の安全性をめぐる事件の続発、日本の和食や韓国のキムジャン文化がユネスコの無形文化遺産に登録されたことなどがあり、韓教授は「石毛先生の功績を共有し、中国の食文化研究の発展につなげたい」と意気込む。今後、センターを北京師範大の図書館内に移転する方向で調整中だ。

 石毛さんは「日中両国の食文化をめぐる交流がもっと盛んになれば」と期待を寄せている。

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