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絶滅危惧種「ホクリクサンショウウオ」守る里山づくり 富山、地域ぐるみで活動

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絶滅危惧種「ホクリクサンショウウオ」守る里山づくり 富山、地域ぐるみで活動

富山市ファミリーパーク内に生息するホクリクサンショウウオ(同園提供) 富山市ファミリーパーク内に生息するホクリクサンショウウオ(同園提供)

 富山、石川両県にしか生息しない絶滅危惧種「ホクリクサンショウウオ」を守ろうと、生息地の富山市呉羽丘陵で住民らが奮闘している。

 ホクリクサンショウウオは石川県羽咋市で初めて発見された日本の固有種で体長約10センチの小型の両生類。昭和46年に新種と判明、57年、富山市中心部の呉羽丘陵でも生息が確認された。

 その後、市街地に近い呉羽丘陵では大規模開発が進行。多くの沼や池が埋め立てられ、富山市科学博物館によると、産卵数は約30年間で7割減少した。

 里山の再生を目指し平成19年、富山市ファミリーパークや住民有志、大学生らが「くれは悠久の森事業」を設立。水路を造るなどして沼地を整備し、産卵数回復に向け成果が出てきた。

 中心メンバーで同パークの森大輔さん(41)によると、高度経済成長期を境に呉羽丘陵でも耕作放棄された里山が増加。手の入らない里山で生い茂った下草や竹林が沼地の水分を奪い、水枯れにつながるという。

 メンバーらは、幼生が生き抜くことができる環境づくりのため、下草を刈り、竹林を間伐するなどして里山の再生に取り組んでいる。「便利な今どきの暮らしを送りながら、里山を手入れし続けるのはとても大変。まだまだ時間も人手も必要」と森さんは話す。

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