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【依存~溺れるネット世界(4)】毎日10時間プレイ 「サドンアタック」での称賛に喜び 親への“報復”で殻に閉じこもり、高専や大学中退

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【依存~溺れるネット世界(4)】
毎日10時間プレイ 「サドンアタック」での称賛に喜び 親への“報復”で殻に閉じこもり、高専や大学中退

現実の世界の〝苦痛〟から逃げ込む先がオンラインゲームだった(写真と本文は関係ありません) 現実の世界の〝苦痛〟から逃げ込む先がオンラインゲームだった(写真と本文は関係ありません)

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 依存症は幼少期、適切な愛情を両親から受けなかったことから引き起こされるともいわれる。安らぐ環境を得られず、親の顔色ばかりをうかがい、感情を押し殺した「人形」のようになることで、さらに自分の感情が出せなくなる。だが、その反動でやがて耐え難い寂しさを感じ、爆発したり何かに頼ったりするようになる。

爆発は「一人暮らしを」というちっぽけな問題から

 高等専門学校3年のころからインターネットの世界に溺れ始めた桂翔太(23)=仮名=の場合もそれと重なる。

 幼少期に桂の両親の関係はぎくしゃくしていた。言い争いは絶えず、小学1年の時には「もう無理だ」と母が包丁を持っている場面も目撃した。「どっちについていくんだ」と迫られ、途方に暮れたこともあった。自然と顔色をうかがう生活を送り、「人形」に徹して親の言うがままの人生を送ってきた。そして“ちっぽけ”な「1人暮らし」という問題で爆発した。

 桂は高専入学後から始まった寮生活になじめず、アパートでの1人暮らしを両親に再三訴えた。2年になると相部屋から1人部屋になって、環境は少しは改善したが、両隣の先輩が夜中にピアノを弾いたり歌ったりして耐えられなかった。

 だが、両親は「常識的にだめ」「我慢しなさい」として、まったく取り合ってくれず、首を縦に振ることはなかった。

留年かかったテスト当日に広島に家出

 小学校から、親の期待に応えようと勉強に励み、すべて親の勧める学校に進んだ。「この学校に行けば将来も安泰」とも言われた。

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