産経WEST

【毒物カレー事件19年(上)】林真須美死刑囚、面会の長男に「死ぬまで戦う」 再審無罪に飽くなき執念

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【毒物カレー事件19年(上)】
林真須美死刑囚、面会の長男に「死ぬまで戦う」 再審無罪に飽くなき執念

「死ぬまでずっと戦う」と語る林真須美死刑囚 「死ぬまでずっと戦う」と語る林真須美死刑囚

 1枚の透明なアクリル板越しに、母子は久しぶりの対面を果たしていた。すっかりやせ細ってしまい、ショートカットの髪には白いものがちらほらと目立つようになっていたが、時折浮かべる笑みは、19年前にワイドショーを騒がせていたころと変わらない。

 今年6月、大阪拘置所(大阪市都島区)の面会室。目の前に座った長男(29)に、矢継ぎ早の質問で近況を尋ねていたこの母親は、世間を震撼(しんかん)させた平成10年7月の和歌山毒物カレー事件の犯人として逮捕され、殺人罪で死刑判決が確定した林真須美死刑囚(56)、その人だった。

 「3食食べて、元気でやっとるわ」

 体調を気遣う長男に冗談めかして語ったが、無罪を訴え続けているカレー事件の話題になると顔色を変え、歯を食いしばったような表情でこう言い放った。

 「判決は簡単に覆るもんじゃない。死ぬまでずっと、私は戦うつもり」

■ ■ ■

 19年前、和歌山市園部で開かれた自治会の夏祭り。子供たちのはしゃぐ声は、出されたカレーを食べた住民が次々と倒れたことで悲痛な悲鳴へと変わっていった。

 4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒となるという戦後犯罪史に名を刻む凶悪犯罪は無差別殺人の衝撃に加え、“疑惑の主婦”として登場した林死刑囚の饒舌(じょうぜつ)な語り口や自宅前で待ち構える報道陣にホースで水をかけるなどの特異な行動と相まってメディアを席巻。ワイドショーは林死刑囚の一挙手一投足を追い続けた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 林真須美死刑囚、面会の長男に「死ぬまで戦う」 再審無罪に飽くなき執念
  • 林真須美死刑囚、面会の長男に「死ぬまで戦う」 再審無罪に飽くなき執念

「産経WEST」のランキング