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鹿児島の男性、石綿労災、再調査で支給へ 大阪中央労基署

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鹿児島の男性、石綿労災、再調査で支給へ 大阪中央労基署

 アスベスト(石綿)工場で働いたことが原因で腹膜中皮腫になったとして労災申請したが、工場が見つからず不支給となった鹿児島県の男性について、大阪中央労働基準監督署が再調査し、他の建築現場で石綿を吸った可能性が高いとして労災認定していたことが23日、被害者団体への取材で分かった。

 アスベスト被害者でつくる「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」(東京)によると、男性は昭和41年に大阪府内で就職。アスベスト工場や建築現場などで働き、その後鹿児島に帰った。2014年に腹膜中皮腫を発症し、工場で石綿を扱う作業に携わったとして労災申請した。

 大阪労基署は現地調査などをしたが、工場が見つからず不支給を決定。男性が15年に64歳で亡くなった後、遺族から相談を受けた会側が調査に不備がある可能性を指摘した。労基署が再調査した結果、他の建築現場でもアスベストを吸い込んだ可能性があると判断し、一転して労災認定した。

 会の担当者は「専門家として調査を尽くしてほしい。本人の申請以外でも調査を徹底すれば生前に支給を決められた」と指摘している。

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