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【鬼筆のスポ魂】伊東監督 指揮官の矜持

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【鬼筆のスポ魂】
伊東監督 指揮官の矜持

さえない表情で選手交代を告げるロッテ・伊東監督=ZOZOマリン さえない表情で選手交代を告げるロッテ・伊東監督=ZOZOマリン

 まだ8月は終わっていない。小学生たちは夏休みの宿題を大急ぎで処理する真っ最中ではないか。そんな時期にプロ野球ではもう辞任を表明した監督がいる。ロッテ・伊東勤監督(54)だ。

 「球団に今季限りでユニホームを脱がしてくれと言った。理由は成績が思わしくないこと。ファンを失望させた。性格的に途中で投げ出すのは嫌。休養して(監督)代行に迷惑をかけられない」

 報道陣を集めて辞任を表明したのは13日の西武戦(ZOZOマリン)の試合前だ。球団に辞任を申し入れたのは楽天戦で遠征中の5日だった。今季限りでユニホームを脱ぐことと途中休養はしないことを明らかにした。

 辞任の理由は明白だ。107試合消化時点(21日現在)で34勝72敗1分け。借金は38を数え、最下位に沈んだまま。優勝はおろかクライマックスシリーズ(CS)出場も絶望の状況で就任5年目の指揮官は「現場の責任を取った」わけだ。

 伊東監督は2013年にロッテの監督に就任し、昨季までの4シーズンで3度、チームをCSに導いた。それ以前の04年から4年間指揮を執った西武では日本一に1度、それを含めてチームを3度Aクラスに導いた。選手時代は常勝・西武の正捕手を務めた。実働22年のうち14度のリーグ優勝、8度の日本一を経験している。現在の球界の中でも最も「勝つことを知り尽くした男」と言っても過言ではない。

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