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【鹿間孝一のなにわ逍遙】ひと夏の冒険が思い出と成長をくれた

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【鹿間孝一のなにわ逍遙】
ひと夏の冒険が思い出と成長をくれた

 線路の上を歩いていて危うく列車にひかれそうになり、沼ではヒルにかまれながら、その夜は森で野宿をする。少年の一人が家から持ち出したピストルを交代で手にして見張りをする。

 ついに死体を発見するが、別の不良グループがあらわれ、「死体を渡せ」と迫る。ナイフを突きつけられて脅されるが、毅然(きぜん)とはねつけ、銃を構えて撃退する。

 1泊2日の冒険で、少年たちはたくましくなり、絆が深まった。

 ベン・E・キングが歌って大ヒットした軽快なテンポの主題歌が耳に残る。

 そして、大人になってそれぞれの道を歩み、明暗が分かれた少年たちのその後がせつない。

     ◇

 現代ならスマートフォン片手にというところだろうか。あるいはテーマパークに人工的な冒険スポットが用意されている。

 が、思い出をつくるなら、自分たちで身近な冒険に踏み出すことだ。

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鹿間孝一 鹿間孝一 産経新聞特別記者兼論説委員(平成25年9月まで大阪特派員を兼務)。北海道生まれの大阪人。生涯一記者を自任していたが、なぜか社命によりサンケイリビング新聞社、日本工業新聞社で経営にタッチして、産経新聞に復帰した。記者歴30余年のうち大半が社会部遊軍。これといった専門分野はないが、その分、広く浅く、何にでも興味を持つ。とくに阪神タイガースとゴルフが好き。夕刊一面コラム「湊町365」(「産経ニュースWEST」では「浪速風」)を担当。共著に「新聞記者 司馬遼太郎」「20世紀かく語りき」「ブランドはなぜ墜ちたか」「なにが幼い命を奪ったのか 池田小児童殺傷事件」など。司馬遼太郎に憧れるも、いうまでもなく遼に及ばず。

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