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【希代のスプリンター 末続慎吾の告白(3)】3年ぶり復帰戦は平凡なタイム「構築した技術がゼロに…」 もがき、悩み、前へ走る日々

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【希代のスプリンター 末続慎吾の告白(3)】
3年ぶり復帰戦は平凡なタイム「構築した技術がゼロに…」 もがき、悩み、前へ走る日々

【第101回日本陸上競技選手権大会】男子200メートル予選第2組、力走する末続慎吾(左)とサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈) 【第101回日本陸上競技選手権大会】男子200メートル予選第2組、力走する末続慎吾(左)とサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 2003年パリ世界選手権男子200メートル銅メダリスト、末続慎吾(37)=SEISA=がこのほど、産経新聞社のインタビューに応じた。08年北京五輪以降、第一線から遠ざかっていた「空白の9年」について打ち明ける。(聞き手 細井伸彦)

 〈地元の熊本に戻った末続は、徐々に心と体の調和を取り戻していく。そしてついに長らくの“封印”を解き、本格復帰に向けて走り始める〉

 「気分転換で走ってはいたけど、本気でスパイクをはこうという気持ちになるまでに3年近くかかった。きっかけは2011年6月の日本選手権。高平君(慎士、富士通)が優勝した200メートル決勝をテレビ観戦した後、『俺だったら、こうしただろうな』とポロッと独り言が出た。そこでふと我に返って、俺はまだ走りたいんだなと気がついた。だったら、テレビに映っている向こう側にいるべきだと思って、翌日からスパイクをはいて走り始めたのが最初。11年6月12日。忘れもしない」

10秒03のタイムは10秒87に

 〈11年10月、熊本で開かれた100メートルの記録会に出場。約3年ぶりとなる復帰戦のタイムは、10秒87と平凡だった。本来の走りを取り戻すべく試行錯誤を重ねたが、長いブランクの影響は想像以上に大きかった〉

 「長年かけて構築した技術が全くなくなった状態だった。以前の自分はどうやって速く走っていたのか。まずはそれを根本から解明するのに時間がかかってしまった。俺はどうやって日本選手権の舞台に立っていたんだろうとか、どうやって五輪や世界選手権の参加標準記録を切っていたんだろうとか。練習で試してみて、良かったことや失敗したことの情報を集めながら、自分の走りを見つめ直していくような感じだった」

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