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【希代のスプリンター 末続慎吾の告白(2)】「目の前が真っ白」「ご飯の味がしない」…体調に異変 故郷の母と恩師が再起へ導く

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【希代のスプリンター 末続慎吾の告白(2)】
「目の前が真っ白」「ご飯の味がしない」…体調に異変 故郷の母と恩師が再起へ導く

2008年の北京五輪男子4×100mリレー決勝 喜びの日本チーム。左から朝原宣治、末続慎吾、高平慎士、塚原直貴=北京市の国家体育場 (撮影・浜坂達朗 2008年の北京五輪男子4×100mリレー決勝 喜びの日本チーム。左から朝原宣治、末続慎吾、高平慎士、塚原直貴=北京市の国家体育場 (撮影・浜坂達朗

 2003年パリ世界選手権男子200メートル銅メダリスト、末続慎吾(37)=SEISA=がこのほど、産経新聞社のインタビューに応じた。08年北京五輪以降、第一線から遠ざかっていた「空白の9年」について打ち明ける。(聞き手 細井伸彦)

大阪世界選手権後に感じた異変

 〈日本短距離界の第一人者としての責任感、そして9秒台への期待を真正面から受け止めたことによって生じた重圧。07年大阪世界選手権の後、末続は自らの異変を自覚する〉

 「当時は自宅でじっとしていると、心臓が止まってしまいそうで。だから、さまようように都内や地方のホテルを転々としていた。異常な行動だったが、動いていないと止まってしまいそうだった」

 〈どうにか均衡を保っていた精神状態が、とうとうバランスを崩したのは北京五輪の直後だった〉

 「朝起きて外に出たら、突然目の前が真っ白になって何も見えなくなった。怖くなってその場に座り込んだ。部屋の電気を消して、頭を抱え込んで震えてたのを覚えている。スプーンを持つ手はガタガタと震え、ご飯を食べても味がしない。なぜかサイレンのような音が聞こえ、それがずっと止まらなかった」

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