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魚油成分、消化器系がん患者に効果 伊賀の市民病院、英科学誌に掲載

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魚油成分、消化器系がん患者に効果 伊賀の市民病院、英科学誌に掲載

がん患者への栄養療法の臨床結果について説明する三木誓雄院長(右端)ら=伊賀市 がん患者への栄養療法の臨床結果について説明する三木誓雄院長(右端)ら=伊賀市

 三重県の伊賀市立上野総合市民病院の医療チームが、消化器系がん患者に対し魚油成分を付加した栄養療法を化学治療と組み合わせて実施したところ、化学治療のみの患者と比べて治療を平均80日長く続けられたことが分かった。臨床結果は論文にまとめられ、英国の電子版科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 三木誓雄院長や医師、管理栄養士らが伊賀市役所で記者会見を開いて発表した。栄養療法は、併設する「がんサポート・免疫栄養療法センター」で平成23年から取り組んでいる。

 臨床試験の期間は3年間。30~85歳(平均67歳)の患者で抗がん剤治療だけの91人と、抗がん剤などの化学治療と栄養療法を6カ月以上併用した37人の計128人で実施した。結果では、栄養療法を受けた患者が、化学治療のみの患者と比べて平均80日長く治療を継続できたという。

 同病院では、魚油に含まれる「EPA」(エイコサペンタエン酸)や「DHA」(ドコサヘキサエン酸)の入った栄養剤の摂取などにより、抗がん剤が効きにくくなる体内の炎症反応を抑え、筋肉量も増加したとみている。

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