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豆炭あんか工場で石綿肺…国が全額1265万円支払い和解

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豆炭あんか工場で石綿肺…国が全額1265万円支払い和解

 アスベスト(石綿)を使用した暖房器具「豆炭あんか」の製造工場などで働き、石綿肺を患った元従業員、笹井和市さん(77)=奈良市=が国に損害賠償を求めた訴訟で、国が請求通り1265万円を支払う内容の和解が28日、大阪地裁で成立した。

 石綿被害をめぐっては平成26年の泉南アスベスト訴訟の最高裁判決に基づき、国は石綿工場で働き、健康被害を受けた元労働者と訴訟を通じて和解する方針を示している。

 訴状によると、笹井さんは昭和39~40年、大阪府豊中市の豆炭あんか製造工場で、主に石綿を素手でちぎる作業に従事。41~44年には同府門真市の中古車販売店でもブレーキ部品の点検・修理にあたり、石綿の粉塵(ふんじん)を吸い込むなどして石綿に暴露(ばくろ)した。

 大阪アスベスト弁護団の八木倫夫弁護士は「石綿を使っていた豆炭あんかは一部というが、その製造工場が泉南被害と同様のケースと判断されたのは初めて。救済されるべき被害者はまだ多数いる」と話した。

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