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大阪市独自の「無料学童保育」一部有料化も検討 人手不足、保護者ニーズも多様化…25年目曲がり角

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大阪市独自の「無料学童保育」一部有料化も検討 人手不足、保護者ニーズも多様化…25年目曲がり角

いきいき活動の教室で宿題をする児童らを見守る指導員ら。担い手の確保や活動内容の充実が求められている=大阪市鶴見区 いきいき活動の教室で宿題をする児童らを見守る指導員ら。担い手の確保や活動内容の充実が求められている=大阪市鶴見区

慢性的な指導員不足

 大阪市が平成4年度に始めた「いきいき活動」は原則無料で、放課後のほか、土曜や夏休みなどの長期休暇も朝から午後6時まで校内で過ごせるため、子育て世帯の心強い味方となっている。

 市は運営・管理を法人や企業に委託し、年間約34億円(29年度)を支出。指導員は8つある委託事業者がそれぞれ確保し、チーフ指導員には教員経験などが求められる。一般の指導員は資格要件は設けられていないが、18歳以上64歳以下に限られる。ただ、それぞれの待遇は十分とはいえない。

 時給は最低賃金(大阪府883円)ぎりぎりの900円。チーフ指導員の給与も月額12万円にとどまる。勤務体系も平日や長期休暇によって異なるなど変則的だ。その上、子供同士のトラブルへの対処、障害などで支援を要する児童への対応など求められるスキルは年々高まり、指導員は慢性的に不足している。チーフ指導員も50~60代が大半で、高齢化が進む。

 市は今春、チーフ指導員の月額給与を2600円上げ、一般の指導員の時給も今秋に20円アップする予定だが、社会全体が人手不足に悩んでおり、市の担当者は「意義のある仕事だが、十分な担い手の確保はなかなか難しい」と頭を抱える。

ニーズをつかむ工夫

 一方の利用者側も、共働き家庭の増加などでニーズは多様化。預かりは原則午後6時までだが、仕事の都合で時間延長を望んだり、おやつの提供を求めたりする声は多い。しかし、保護者への確実な引き渡しやアレルギー対応などが必要で、対処は容易ではない。

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