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猿人が木から降りた理由-涼求め地上生活か、「二足歩行の謎」解明に 京大

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猿人が木から降りた理由-涼求め地上生活か、「二足歩行の謎」解明に 京大

樹上(上)と、地上で生活するチンパンジー(京都大の竹元博幸研究員提供) 樹上(上)と、地上で生活するチンパンジー(京都大の竹元博幸研究員提供)

 森林の樹上で暮らしていた猿人などの人類の祖先は、高温になった際に、木の下の涼しい地上で生活するようになった可能性があることが、チンパンジーやボノボの観察で分かったと京都大の竹元博幸研究員(動物生態学)が、18日付の英科学誌電子版に発表した。

 「どのようにして直立二足歩行をするようになったかなど初期人類の謎の解明に役立つ」としている。

 竹元さんは平成17~20年、アフリカでチンパンジーやボノボ計10頭を観察。気温を計測し、地上の方が樹上よりも涼しいことを確認した上で、地上に下りていた時間と気温の相関性を調べた。

 すると、低温の日は1日のほとんどを木の上で過ごしていたが、高温になると木の下の地上にいる時間が増える傾向がみられた。季節による温度差が激しい地域の方が顕著だった。

 これまで人類は900万~800万年前ごろからの乾燥化による森林減少の結果、森林からサバンナ(草原)へ進出し、地上生活や二足歩行を始めたとされていた。

 しかし、森林で生活していた猿人の化石に二足歩行の形跡があったことや、今回の観察結果から、サバンナに出る前にも、気温の高い日は体温調節のため地上で生活していたと考えた。

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