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【インフラ再考】迫りくる崩壊(3)老朽下水管 地中に潜むリスク

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【インフラ再考】
迫りくる崩壊(3)老朽下水管 地中に潜むリスク

JR博多駅近くで発生した道路陥没事故。あわや大惨事となるところだった=平成28年11月8日、福岡市博多区 JR博多駅近くで発生した道路陥没事故。あわや大惨事となるところだった=平成28年11月8日、福岡市博多区

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 福岡・博多の中心部、5車線の道路に空いた長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルの巨大な穴。下水道管やガス管がむき出しになった衝撃的な映像に、福井聡・元大阪市建設局長の目はくぎ付けになった。

 昨年11月にJR博多駅前で起こった陥没事故。発生が早朝ということもあり、奇跡的にけが人はいなかった。直下で行っていた地下鉄トンネル工事の工法に問題があったことが後に判明したが、当初は老朽化した水道管から漏れた水が土砂とともにトンネル内に流入し陥没を誘発した可能性を指摘する専門家もいた。あわや大惨事となる事故を目の当たりにした福井氏は、「老朽下水管に穴が空いて陥没する事故は絶対に避けなければ」と心に誓った。

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 下水道の整備は高度経済成長期に本格化した。国土交通省によると、全国の下水道管のうち標準耐用年数(50年)を過ぎたものは約3%だが、更新が進まなければ10年後には約11%に上昇する。下水道管の破損による道路陥没は過去10年で平均年間約4100件発生。大半は老朽化が原因とみられ、陥没のリスクは今後さらに高まりそうだ。

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