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【再生医療が描く未来(2)】渡米してバイオベンチャーの躍動感を知る 鍵本忠尚ヘリオス社長

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【再生医療が描く未来(2)】
渡米してバイオベンチャーの躍動感を知る 鍵本忠尚ヘリオス社長

表現することに憧れて、画家になりたいと思っていた高校時代の鍵本さん(本人提供) 表現することに憧れて、画家になりたいと思っていた高校時代の鍵本さん(本人提供)

 再生医療の実用化を目指し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った医薬品の開発で注目を集めるベンチャー企業「ヘリオス」を率いる。眼科医として臨床現場に立った経験で芽生えた「患者の希望となる薬を作り、届けたい」という思いが起業につながった。その熱意が次世代の医療を切り開いていく。

表現者としての医師

 --再生医療の実用化に向けて医師のキャリアも生かしながら奔走されています。医師だったご両親の影響はありますか

 鍵本「父親は熊本大学の血液内科に勤務し、母も内科医でした。家に顕微鏡があって、小さいころから患者さんの血液のプレパラートを見ていました」

 --では迷いなく医師を目指した

 鍵本「そうでもなくて。中学生のころから油絵を描き始めて、表現することに魅力を感じて、将来は画家になりたいと思い、芸大を受験させてくれと父に相談しました。でも、反対されましたね。そこで冷静になり、現実的な選択として芸大は諦め、九州大学医学部に入学しました。その後、何かを表現する、ということは医師でもできると思うようになりました」

 --どのような医師になりたかったのですか

 鍵本「臨床医学には『治せない病気』があり、医師は新たな治療法を求めています。父も論文をいくつも書いていました。しかし、実際に患者さんに届いたことがない。私は最先端の研究を患者さんに薬として届けることをしたいと、思っていました」

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