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安売り規制でビール類、1割値上がり 一方で販売は2割超減も

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安売り規制でビール類、1割値上がり 一方で販売は2割超減も

ビール類の価格(6月1~25日平均) ビール類の価格(6月1~25日平均)

 改正酒税法で6月に酒類の安売り規制が強化されて1カ月余り。スーパーでは店頭価格が1割ほど高くなった。過当競争を防ぐという狙いは、ひとまず当たったようだ。半面、販売量も減少し、小売店では先行きを心配する声が聞かれる。規制強化で守られるはずの小規模な酒店は、これまでの競争で激減しており「規制強化は遅すぎた」と不満も漏れている。(藤谷茂樹)

 関西圏を中心に展開するあるスーパーチェーンでは6月上旬のアサヒビール「スーパードライ」350ミリリットル缶6本パックは1160円(消費税抜き)と、5月下旬から約13%上げた。担当者は「うちだけ高いといわれないよう調べている」と明かし、他社の動向をにらみながら値付けしている。

 これまで多くのスーパーは、ビール類を目玉商品として安売りしてきた。だが、6月から仕入れ値と販管費などの合計を下回る値段をつけることができなくなり、値上げを迫られた格好だ。

 全国約660店のスーパーの販売動向をまとめる「KSP-SP」(東京)によると、6月1~25日の350ミリリットル缶6本パック価格の平均(速報値)は「スーパードライ」で、約1143円と、5月と比べ11・2%上昇。キリンビール「一番搾り」は10・2%値上がりし約1147円。発泡酒や第3のビールも10%近く高くなった。

 1日あたりの平均販売量はそれぞれ11~24%減少。先のスーパーの担当者は「5月に駆け込み需要があったおかげで、今のところトータルの売り上げは大きく変わらないが、これから先が心配だ」と話していた。目玉商品だっただけに、新たな集客策も必要になりそうだ。

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