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【九州北部で大雨】
日田祇園の関連行事中止 「曳山」は実施
九州北部豪雨に見舞われた大分県日田市の原田啓介市長は9日記者会見し、今月下旬の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産「日田祇園の曳山行事」の関連行事「山鉾集団顔見世」を中止すると発表した。「曳山行事」は予定通り実施する。
ユネスコは昨年11月、日田祇園を含む18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」の無形文化遺産登録を決定。今回は決定後初の開催となる。
原田市長は「災害が大きく犠牲者も出た」として、今月20日に予定していた観光色の強い山鉾集団顔見世の中止を決めたと説明。22、23日のメインの曳山行事は「祇園祭そのものが悪病退散、邪気を払う祭りなので、こんな年だからこそ何があっても開催したい」と述べた。
日田祇園は、約500年前に神事として始まったとされる。集団顔見世はJR日田駅前で、地域ごとの山鉾を一斉に披露する行事で、平成元年から開催されている。