記事詳細
空飛ぶクジラ! ハナゴンドウ2頭、海水浴場へ大移動 クレーンでつり上げトラックで…和歌山・太地町のくじらの博物館
和歌山県太地町のくじらの博物館は3日早朝、施設内の飼育プールからハナゴンドウ2頭を近くのくじら浜海水浴場に移した。2頭は10日から8月21日まで「くじらに出会える海水浴場」の主役として観光客らに愛嬌を振りまく。
2頭は、ハナゴンドウのサツキ(雌、推定8歳、282キロ)と、セージ(雄、推定6歳、258キロ)。博物館の職員らは、飼育プールから慎重にクレーン車でつり上げ、専用のトラックに乗せて隣の入り江の海水浴場まで運んだ。2頭は昨年も海水浴場を“担当”したため、暴れることなく、落ち着いた様子で職員の指示に従っていた。
博物館の稲森大樹学芸員(32)は「無料でクジラと泳げる日本では数少ない海水浴場。ぜひ会いにきてください」と話していた。クジラたちは期間中、1日2回、海水浴場内のいけすから放され、来場者たちと一緒に泳ぐことになっている。