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「無痛分娩」で母子に障害 医師、麻酔後離れた過失認める

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「無痛分娩」で母子に障害 医師、麻酔後離れた過失認める

 神戸市西区の産婦人科医院「おかざきマタニティクリニック」で平成27年9月、麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩」により出産した30代の女性と生まれた男児が、共に重い障害を負い、女性は今年5月に死亡したことが30日、遺族の代理人弁護士への取材で分かった。

 弁護士によると、クリニックは昨年12月、麻酔注入直後に男性院長が離れた過失があったと認め、示談金を支払った。

 女性が出産したのは15年9月2日。クリニックの男性院長が、背中から脊髄近くに細い管を入れて薬を注入する「硬膜外麻酔」をし、無痛分娩に臨んだ。 院長は外来診察のため女性のそばを離れた後、女性は呼吸困難に陥った。管が誤って別の場所に入り、麻酔が効きすぎて呼吸困難になったとみられる。事故当時、院内に医師は院長1人だったという。

 女性は大学病院に運ばれ、緊急帝王切開で男児を出産したが、母子ともに寝たきり状態になった。女性は35歳で死亡した。男児は現在も別の病院に入院している。

 弁護士は「麻酔をかけた直後は急変する可能性があり、医師はその場で経過を観察する義務があったのに、離れたのは考えられない」と指摘している。

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