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【関西の議論】まさに死の疑似体験、大峰山・入峰修行…荒行で知る「現代社会を生き抜くヒント」

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【関西の議論】
まさに死の疑似体験、大峰山・入峰修行…荒行で知る「現代社会を生き抜くヒント」

先達らに両足を持たれ、崖下へ身を乗り出す捨身行「西の覗」。まさに死の疑似体験だ=奈良県天川村 先達らに両足を持たれ、崖下へ身を乗り出す捨身行「西の覗」。まさに死の疑似体験だ=奈良県天川村

 「日常でこれほど死を感じることはない。本当に怖かったけど、自分がいま生きているということを実感できました」

 修行に初めて参加したという会社員、安部公貴さん(20)は下山後、達成感に満ちた様子で話した。

 同じく初参加のNPO職員、大浦琢也さん(26)も、「西の覗で死を体験し、気持ちがリセットされた」と振り返った。

 入峰修行を通じて学んだのは、「生」とは死があるからこそ輝く、という歴然とした事実だ。

 技術革新や情報化が進み、安全で便利で快適な生活を送れるようになった現代。死の危険が遠ざけられた一方で、実は「生」の充足感までもが遠ざかってしまったのかもしれない。一方、険しい岩場で生死の境に直面すると、いきなり「生きるか死ぬか」に直結する選択を迫られる。前に進むのか後退するのか、そこで決断するのは自分しかいない。

 情報があふれ、進むべき方向を定めることも難しい現代社会。日々、さまざまなことに思考はさまよいがちだが、入峰修行は、そんな現代社会を自分の力で生き抜くためのヒントを教えてくれた。

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