産経WEST

【大崎事件】38年前の殺人、被害者義姉90歳女性の再審認める 鹿児島地裁決定「共犯者の自白、誘導で変遷の疑い」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【大崎事件】
38年前の殺人、被害者義姉90歳女性の再審認める 鹿児島地裁決定「共犯者の自白、誘導で変遷の疑い」

「大崎事件」で第3次再審請求を申し立てるため、車いすで鹿児島地裁に入る原口アヤ子さん=平成27年7月 「大崎事件」で第3次再審請求を申し立てるため、車いすで鹿児島地裁に入る原口アヤ子さん=平成27年7月

 鹿児島県大崎町で昭和54年、農業、中村邦夫さん=当時(42)=の遺体が見つかった「大崎事件」で殺人罪などに問われ、服役した義姉の原口アヤ子さん(90)が裁判のやり直しを求めた第3次再審請求に対し、鹿児島地裁は28日、再審開始を認める決定をした。

 冨田敦史裁判長は、有罪認定の根拠だった共犯者らの自白について「捜査機関の誘導で変遷した疑いがあり、信用性は高くない」と判断した。共犯者とされた原口さんの元夫についても再審開始を認めた。

 原口さんは捜査段階から一貫して無罪を主張したが、昭和56年に懲役10年が確定していた。再審請求審では、共犯とされた親族らの「自白」の信用性が争点だった。

 弁護側は新証拠として、遺体の解剖写真に基づく法医学者の鑑定書を提出。窒息死の所見が見られず「タオルで首を絞めて殺した」との共犯者の供述と矛盾すると指摘した。「原口さんが親族に犯行を持ちかけるのを見た」とする別の親族の証言を否定する内容の心理学鑑定書も提出した。

 原口さんは刑期満了で平成2年に出所し、7年に最初の再審請求をした。14年、鹿児島地裁は再審開始決定を出したが、検察側の即時抗告を受けて福岡高裁宮崎支部が16年に取り消した。2次請求も退けられた。

続きを読む

「産経WEST」のランキング