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住宅新築やリフォームに 柱100本プレゼント 「林業再生に」奈良・十津川村の森林組合

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住宅新築やリフォームに 柱100本プレゼント 「林業再生に」奈良・十津川村の森林組合

自分で選んだ木に印を付ける子供たち。木はこの家族の家のはりに使用された=平成20年10月、十津川村(スペースマイン提供) 自分で選んだ木に印を付ける子供たち。木はこの家族の家のはりに使用された=平成20年10月、十津川村(スペースマイン提供)

 森林が96%を占める「日本一広い村」の奈良県十津川村の森林組合が、村産木材で住宅の新築やリフォームをする人に柱を100本まで無料プレゼントする取り組みを始めた。和風建築の減少などで需要が低迷する木材を「使ってもらいたい」という利益度外視の試み。活用すれば施工費の3割カットにつながるといい「木の家」にあこがれる消費者の背中を押しそうだ。

 対象は、国内全域の住宅の新築、増築、改修、リフォームで、店舗などは対象外。10立方メートル以上の村産材を柱や梁(はり)などの「構造材」に使うことが条件で、スギなら100本まで、ヒノキは80本を上限に、無料で提供する。

 十津川村の木材は、急斜面で育つため強度が高く、中でもプレゼントするのは、乾燥率や固さ基準をクリアした「地域認証材」だ。

 村などによると、延べ床面積30坪の住宅を建てるには通常、16~20立方メートルの柱が必要。100本は約4立方メートル分だという。来年2月まで実施予定で、担当者は「柱100本は数十万円だが、木を使ってもらうことに意味がある。林業再生につなげたい」としている。

 十津川村では、村の木材を直接消費者に届ける「産直住宅」の取り組みを進めている。通常、木材は製材所や卸売業者など複数の中間業者を挟むためコストがかかるが、村ではそれらを介さず、生産から販売までを村森林組合が一貫して行うシステムを採用。「顔が見える木」は信用と安さが売りだ。

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