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【虎のソナタ】虎に必要…宮本武蔵の“鋭い目” 竜の待つ浜松でいざ勝負!!

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【虎のソナタ】
虎に必要…宮本武蔵の“鋭い目” 竜の待つ浜松でいざ勝負!!

浜松入りした原口、秋山、岡崎(左から)。竜斬り、頼みます 浜松入りした原口、秋山、岡崎(左から)。竜斬り、頼みます

 午前9時40分、先に藤井聡太四段(14)が席に着き、5分後に増田康宏四段(19)が対局室に現われた…。東京・千駄ヶ谷の将棋会館での『竜王戦』の予選は将棋界で二人だけの10代のプロ棋士の対決…。

 かつて将棋の升田幸三名人は巌流島にわざと遅れていった宮本武蔵を「虎の目をしていたんじゃないか?」と評している。吉川英治の『宮本武蔵』では一瞬にして武蔵の櫂(かい)の木剣の下に佐々木巌流の頭蓋が小砂利のように砕けていた…とあるが、その直後に小次郎の鼻息を嗅ぐようにして息をしていないことを見届けて一礼して去っていく武蔵…について升田名人はこんなユニークなことを指摘されているのだ。「私はあの時の武蔵は巌流にツバ(唾)をかけ虚をついたんじゃないか?と。そのツバをソッとふいてから立ち去った…」

 すごいと思った。というのは彼はツバをかけるほどの武蔵はそれだけ冷静だったのだと分析したからだ。まだ青二才の太宰治にかぶれていた私めはそういう“推眼”みたいなものにシビレた。これこそ今の阪神に必要なモノだと思う。

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