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奈良の称念寺本堂で上棟式 江戸初期の建築を裏付け
奈良県教委が平成22年から解体修理を進めている同県橿原市今井町の称念寺本堂(重文)で、上棟式が行われた。工事完成は平成34年春の予定。本堂は建築様式などから江戸時代初期の建物とみられていたが、今回の解体修理で墨書が見つかり、そのことが裏付けられた。
称念寺は浄土真宗本願寺派の寺院。本堂は入り母屋造り瓦葺きで、東西約21メートル、南北約20メートルの規模。これまで解体修理が一度も行われておらず、傷みがひどくなったことから、県教委文化財保存事務所が総事業費約20億円で、22年から解体修理を進めている。
素屋根設置後の25年から建物の解体が始まり、27年に終了。発掘調査を実施のうえ基礎工事を施した後、昨年から建物の組み立てを開始。これまでに骨組みが完成した。修理では、腐敗している部材は取り換えるが、可能な限り古材を活用。同時に耐震補強工事も実施している。
棟木は今月初めに設置され、23日には関係者約80人が出席し、法要を営む上棟式が行われた。今秋から屋根の工事に入り、内装などを施して工事が完成するのは34年春という。


