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【関西の議論】「水の国」キャンペーンが泣く、濁る世界遺産・熊野川…清流イメージ無残、茶褐色の川に観光客あ然

 熊野川には、奈良県十津川村を縦断する「十津川水系」と、和歌山県の飛び地の北山村から流れ下る「北山川水系」があり、新宮市熊野川町で合流している。濁っているのは十津川水系で、北山川水系は観光客に人気の瀞峡(どろきょう)を抱く清流で透明度も高い。

 なぜ十津川水系だけが濁るのか。第1の要因として、川岸の岩盤の弱さが指摘されている。河口に位置する新宮市によると、常時、無数の崩落が起きており、土砂がダムや河川に流れ込むことによって濁りが生じているというのだ。特に平成23年の紀伊半島豪雨以降、濁りが激しくなり、豪雨発生前の2倍になったという数値も確認されている。

 第2の要因は、電源開発(Jパワー、東京)が管理する奈良県十津川村の風屋ダムと二津野(ふたつの)ダムの存在が挙げられている。ダムにたまった水が濁り、深層部は汚泥がたまっている状況だ。

 その水を、発電のため約10キロ下流の発電所に導水管で流すたびに熊野川に深刻な濁りが発生している。ただ、ダムが建設される前から十津川水系の濁りはあったといい、複合的な要因が重なって濁りが起きているとみられる。

 同市企画調整課の新谷嘉敏課長は「(濁りを抑えるには)治山や砂防をして森林自体を変えなければならない。市だけでなく、国や県と対策を進めたい」と話す。

県も見捨てた?

 「濁った川」をめぐっては珍事も起きた。昨年9月の同市議会定例会は、県観光局幹部が以前発言した内容で紛糾した。

「世界唯一の川の世界遺産」なのに一言も触れず…国の施策に

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