PR

産経WEST 産経WEST

【関西の議論】「水の国」キャンペーンが泣く、濁る世界遺産・熊野川…清流イメージ無残、茶褐色の川に観光客あ然

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の観光スポットである「熊野川」の濁りが止まらない。かつての「鮎がすむ清流」のイメージは見る影もなく、茶褐色のドロリとした流れが岩を洗っている。上流の脆弱(ぜいじゃく)な岩盤からの崩落が原因とみられるが、あまりに広範囲すぎて抜本的な対策も打てない。県も一時、「絵的に厳しい」と川の写真や説明を観光パンフレットから外したほどだ。自然と人智の闘いは終わりが見えない。(菊池昭光)

清らかな水の道は…

 「あの川の色は何? いつも濁っているの?」。宮崎県日向(ひゅうが)市から観光に来た女性公務員(57)は熊野川を見て驚いた。確かに台風や集中豪雨の時のように茶褐色に濁った水流は、見る人にそんな疑問を抱かせるだろう。

 流域が奈良、和歌山、三重の3県にまたがる熊野川。熊野灘に流れ込むまでの熊野本宮大社~熊野速玉大社間の流域は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。大和地方から貴族や豪族、庶民までが熊野本宮大社から熊野速玉大社まで船を使って参詣したことから、「水の古道」とも呼ばれるが、現在、その清らかな水の道は見る影もない。

弱い岩盤とダム

 《国土交通省のホームページによると、熊野川は奈良県天川村の山上ケ岳(標高1719メートル)が水源で、長さ183キロ、流域面積236平方キロ。流域の土地利用は、森林が約95%、水田や畑地などの農地が約1・5%、宅地が約0・5%、その他が約3%》

3県またがり、観光客に人気の瀞峡…県も見捨てた?

関連ニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ