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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】「阪“急”タイガース」鮮明 “約束の10年”後で初HD株主総会、中田翔らFA砲の獲得も…

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 その後、村上ファンドの証券取引法違反の疑いにより、村上世彰代表が逮捕、代表辞任の経緯があって、保有していた阪神株はTOBにより売却されたのです。阪急HDは阪神電鉄株式の64・76%を保有することになり、連結子会社化しました。2006年10月1日付で阪急HDと阪神電鉄は株式交換を行うことが承認され、経営統合を果たしたわけです。

 昨年10月1日で統合10年の区切りを迎えました。タイガースにとっても大きな区切りを迎えたのです。なぜかといえば阪急阪神HDの誕生と同時に、プロ野球のオーナー会議では「新規参入にあたる」という議論が噴出し、複数のオーナーからは新規参入の規定通りに30億円の支払いを求める意見が出されました。

 その際に巨人や広島から「阪神が親会社であることは変わりない」と擁護され、阪急首脳からも「タイガースの経営には向こう10年は一切、口を出さない」という覚書が出されたと言われています。結果として、新規参入の30億円は免除されたのです。

 実際、10年が過ぎるまで阪急側から阪神側に対して「タイガース」に対する一切の要望や注文はなく、阪神電鉄首脳もハッキリとこう語っていました。

 「阪急は宝塚歌劇だけで忙しいでしょう。こっちもタイガースだけで忙しい。それに阪急はかつてブレーブスを売却した過去がある。球団を手放した会社がまた球団の経営に口を出すのも気が引けるはずです。当面は阪急側からタイガースにアレコレと言うてくることはないでしょう」

 しかし、そんな願望の込められた見通しは徐々に崩れていきます。今回の株主総会で明らかになった阪急阪神HDにおける役員比率を見ても“実態”がよく分かります。代表取締役会長グループCEOには阪急の角和夫会長が、代表取締役社長には同じく阪急の杉山健博社長が就任しました。役員に名を連ねている阪神側は秦雅夫電鉄社長が代表取締役副社長に。藤原崇起電鉄会社が代表取締役に就任していますが、阪神側から入った役員は2人です。10年前の統合時は5人いましたから、大きく減らしていますね。

■猛虎ファン衝撃…坂井オーナー、実は“控え役員”

 そして、最大のポイントはタイガースの坂井信也オーナーが阪神電鉄の取締役相談役ではありますが、阪急阪神HDでは役員から外れているのです。この“ネジレ”現象が今後の球団運営にも大きな影響を及ぼすかもしれません。どうしてか?

日本ハム中田翔や西武「おかわり君」獲得したくても“阪急の壁”がそびえ立つ…

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