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【虎のソナタ】虎のように誇り失わず立ち向かえ!! さまようGよ“ひもじさ”出すな

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【虎のソナタ】
虎のように誇り失わず立ち向かえ!! さまようGよ“ひもじさ”出すな

試合前、談笑するオリックス・福良監督(右)と糸井。いい関係がうかがえます 試合前、談笑するオリックス・福良監督(右)と糸井。いい関係がうかがえます

 京セラが四回に入って、少し気分は“硬直化”していた。

 1-1だ。虎はディクソンのナックルカーブに苦戦し、メッセンジャーもエンジンがかかってきたからである。

 そのとき、モニターテレビで他球場の経過も伝わる。「メットライフは四回で西武9-0巨人…」。おいおい、2-0や3-0って話じゃない。9-0デス。どうしたんだ巨人?

 無念です。残念なのだ。かつて誇り高きV9の巨人に貧打タイガースは散々、あと一歩まで追い詰めて…ホゾを噛んできた。別に俺は虎の親戚でもないけど、セセラ笑う同じ社のG番(巨人担当記者)に「何やってんだよ、阪神は」といわれて、人格までコケにされたような気分になったものだ。親類縁者でもないのに…。

 川上哲治さんが監督を退いてから何度もゴルフをした。その時、彼はいつもトツトツと「それでもタイガースは誇りを失わなかった。それが私には伝わってきたョ」とシンミリといっていた。

 それは…誰が監督の時とはいわないが、共にプライドを失うべきではない。それを彼は「腹が減っているときに“ひもじさ”を阪神も巨人もおくびにもださなかった」という表現をした。

 この川上さんの言葉を思い出す。

 京セラは五回に入った。そこにまたメットライフの途中経過…。「六回で西武12-2巨人…」というアナウンサー氏のタメ息まじりの声である。

 -ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず…(鴨長明『方丈記』)

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