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【関西の議論】獣害対策の切り札は「オオカミ」-絶滅種復活を本気で目指す団体 “赤ずきんちゃん症候群”払拭に懸命も理解進まず

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【関西の議論】
獣害対策の切り札は「オオカミ」-絶滅種復活を本気で目指す団体 “赤ずきんちゃん症候群”払拭に懸命も理解進まず

米で復活したオオカミ(米国立公園局提供) 米で復活したオオカミ(米国立公園局提供)

 さらに、江戸時代の鳥獣保護策が破棄されて野生鳥獣の乱獲時代が続き、オオカミの餌となるシカやイノシシが減少し、オオカミが絶滅に追い込まれたのだという。

 オオカミの絶滅後も狩猟が盛んに行われていたため、シカやイノシシなどの増加は抑えられていたが、近年になって、農山村の人口流出▽猟師の減少や高齢化▽動物愛護精神の普及-などでシカ、イノシシなどが急増。近年は年間の農作物被害が約200億円に及ぶ状況になっている。

 「それだけでなく森林などの自然生態系、生物多様性に及ぼす影響は破壊的だ。シカの食害でササが山から消えたという話も珍しくはない。シカに植えたばかりの苗木の葉や幹がかじられ、林業に大きな被害も出ている」。丸山会長の熱弁に会場の林業関係者らは真剣な表情で聞き入った。

オオカミで生態系を復活 アメリカで成功例

 日本オオカミ協会は、東京農工大で野生鳥獣の研究をしていた丸山会長がオオカミの復活を目指して平成5年に設立。生態学的な見地に立った普及活動や講演会、国内外での調査研究などを実施している。平成28年には日本各地で「日米独オオカミフォーラム」を開催し、3カ国の専門家によるシンポジウムや子供を対象としたイベントなども開いた。

 「オオカミは獸害対策の切り札になり得る。自然の生態系を復活させ、自然調節に任せるという考えだ。オオカミだけでは効果は出ないかもしれないが、狩猟や天然林の復活などと組み合わせれば、シカなどの増え過ぎを食い止めることは可能」と丸山会長。

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