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淡路島から出土の松帆銅鐸、埋納は紀元前4~同2世紀 初の科学メス、複数時期説を裏付け

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淡路島から出土の松帆銅鐸、埋納は紀元前4~同2世紀 初の科学メス、複数時期説を裏付け

見つかった古式の銅鐸7個。右手前で横になっている2個は「入れ子」状態となっている=19日、兵庫県南あわじ市(頼光和弘撮影) 見つかった古式の銅鐸7個。右手前で横になっている2個は「入れ子」状態となっている=19日、兵庫県南あわじ市(頼光和弘撮影)

 兵庫県南あわじ市(淡路島)で平成27年4月に出土した松帆(まつほ)銅鐸(どうたく)が弥生時代中期前半の紀元前4~同2世紀に埋められたとみられることが分かり、南あわじ市教委などが6日、発表した。付着していた植物片を放射性炭素年代測定で分析し、判明した。銅鐸の埋納時期が科学的に裏付けられたのは初めて。これまで考えられていた時期を100年以上さかのぼる。

 祭祀(さいし)に使われていたとされる銅鐸は弥生時代の終焉(しゅうえん)とともに姿を消すが、すべての銅鐸が古墳時代直前の2~3世紀ごろに埋められたとする説と、紀元前後ごろも含め複数の時期に埋められたとする説があった。今回のデータは推測されていた埋納時期を大幅にさかのぼるとともに複数時期説を裏付け、銅鐸祭祀の実像を解明する上で大きな成果といえる。

 7個の銅鐸のうち3個と、その内部につられていた「舌(ぜつ)」2本に付着していた植物片8点を、専門業者に依頼して分析。このうち4号銅鐸とその舌から採取された4点が紀元前4~同2世紀のものと判明した。他の銅鐸などに由来する試料は紀元前22~同8世紀との結果が出たが、炭素の含有量が少ないなど試料の質に起因するエラーと考えられるという。

 銅鐸研究の第一人者の奈良文化財研究所の難波洋三客員研究員の話「銅鐸に伴う有機物によって埋納年代を測定できる出土例は今後ほとんどないと考えられる。これまで議論のあった埋納年代を検討する上で非常に重要なデータだ」

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