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「麻酔ミス、今も絶望の中にいる」夫が怒りの訴え 「妻子植物状態」

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「麻酔ミス、今も絶望の中にいる」夫が怒りの訴え 「妻子植物状態」

「麻酔をともなうお産は、なにかあったときのリスク管理をちゃんとするべきだ」と訴える原告の夫=5日、大阪市 「麻酔をともなうお産は、なにかあったときのリスク管理をちゃんとするべきだ」と訴える原告の夫=5日、大阪市

 帝王切開の際の麻酔のミスにより、妊婦だった女性(38)と生まれてきた長女(1)がともに寝たきりの植物状態になったとして、女性の夫(37)と両親らが、京都府京田辺市の医院「ふるき産婦人科」を相手取り、計約3億3千万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしたことが5日、分かった。

 「1時間くらいで生まれてくるだろう」。新たな家族と対面するうきうきとした気持ちは、一瞬で暗転した。産科麻酔のミスで妻子ともに意識障害に陥ったとして、入院先を提訴した夫(37)が同日、取材に応じ「妻と娘に対する責任をとってほしい」と心境を明かした。

 無痛分娩が浸透している米国に夫婦で暮らしていた経験から、麻酔投与にもともと抵抗はなかった。今回の医院を選んだのも自宅近くにあり、ホームページで無痛分娩の実績をアピールしていたからだ。

 長男(2)も同医院で無痛分娩により出産。それが「人生最良の日だった」という。長女も同じようにするつもりだったが、逆子のため帝王切開をすることに。それでも夫妻に不安はなく、新たな最良の日を迎えるつもりだった。

 分娩当日、別室で待機していると、妻に呼びかける大きな声と、頬をたたく音が漏れ聞こえてきた。室内に入ると、真っ青な唇で意識を失った妻がいた。体も冷たくなっていた。

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