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【ビジネスの裏側】JR西とクボタが財界復帰 裏には関経連の深謀遠慮

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【ビジネスの裏側】
JR西とクボタが財界復帰 裏には関経連の深謀遠慮

 関西経済連合会は5月29日、松本正義・住友電気工業社長(72)を会長とする新体制をスタートさせた。注目は真鍋精志・JR西日本会長(63)と木股昌俊・クボタ社長(65)の副会長就任だ。JR西は福知山線脱線事故、クボタはアスベスト(石綿)問題などへの対応を優先し、それぞれ長らく財界活動を控えてきた。2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致など課題への戦力として期待がかかるが、2人の起用にはそれにとどまらない関経連の深謀遠慮もある。(牛島要平)

熱い要請とタイミング

 「財界活動を再開しても、安全運行の取り組みに終わりはない」

 5月16日に大阪市内で開かれたパーティー。真鍋氏は、副会長就任について報道陣の問いかけに淡々と答えた。

 平成17年4月に起きた兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故の直後、同社は南谷昌二郎会長(当時)が関経連副会長を退任、垣内剛社長(同)も内定していた関西経済同友会の代表幹事を辞退した。

 今年は、仏教では事故犠牲者の十三回忌の節目にあたる。真鍋氏の関経連副会長就任が発表された直後の5月10日、JR西の来島達夫社長は定例会見でこう説明していた。

 「関経連から熱い要請があった。関西でのインフラ整備など目前にいろいろなものがあるタイミングで、役に立てることがあるのではないか。事故被害者と向き合うことと財界にかかわることは矛盾しない」

 松本氏と関西電力相談役の森詳介・前関経連会長(76)が「JRさんには(財界活動に)入ってもらわなければ」との意見で一致したのは、2月上旬。遺族や被害者の心情に配慮して固辞するJR西を口説き落とした。

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