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【鬼筆のスポ魂】G低迷「まさか」か必然か…育たぬ若手、実らぬ大補強

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【鬼筆のスポ魂】
G低迷「まさか」か必然か…育たぬ若手、実らぬ大補強

広島に勝ち越しを許し、憮然とした表情を浮かべる巨人・高橋監督(左)=東京ドーム 広島に勝ち越しを許し、憮然とした表情を浮かべる巨人・高橋監督(左)=東京ドーム

 これは「まさか」の低迷なのか? 昨年オフに大補強を行った。山口俊(DeNA)、森福(ソフトバンク)、陽(日本ハム)と球団史上初めて3選手をFA補強で獲得。マギー、カミネロら新外国人選手の補強を含めると補強費は35億円ともいわれる。

 労組日本プロ野球選手会は今季の日本人選手(育成選手を除く)の年俸調査の結果を5月1日に発表した。巨人は36億8653万円でソフトバンクに次ぐ2位。広島は16億8806万円で11位。優勝した昨季に比べても、引退した黒田の年俸6億円が差し引かれて2億円のマイナス。大型補強には見向きもせず、年俸総額で20億円も低い球団が現在、リーグの首位なのだから「札束=成績」ではない、ということか。

 過去にも巨人は何度か30億円を超える大補強を敢行した。川口や広沢、ハウエルなどを乱獲した95年や清原、ヒルマンを獲得した97年だが、いずれも優勝できなかった。今季も阿部や村田、長野ら主力選手のピークが過ぎ、大型補強で獲得した選手もマギー以外は期待外れ…。それを補う若手選手の成長がないから苦しいのも当然だ。

 若手が育たないから大補強に乗り出すしかないのか、大補強するから若手のチャンスが失われて育たないのか…。昨季から三軍制を導入して球団としては若手育成への体制を強化してはいるものの、実を結ぶには我慢と忍耐が必要。それができる球団の環境とも思えない。まさに泥縄だ。

 今後だが…巨人浮上の望みは故障で調整中の陽や山口俊の一軍昇格しかないようだ。抜本的なチーム造りとはほど遠いような気がする。(特別記者)

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