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若者の独立促す「住宅つき就職支援プロジェクト」 団地の若返りも狙う、大阪府営住宅で初の試み

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若者の独立促す「住宅つき就職支援プロジェクト」 団地の若返りも狙う、大阪府営住宅で初の試み

「住宅つき就職支援プロジェクト」の説明を聞く参加者ら=大阪市西区(有年由貴子撮影) 「住宅つき就職支援プロジェクト」の説明を聞く参加者ら=大阪市西区(有年由貴子撮影)

 非正規雇用など不安定な就業を繰り返す若者に大阪府営住宅の空き室を無償提供し、自立につなげてもらおうと、府などが来月から「住宅つき就職支援プロジェクト MODEL HOUSE」を始める。若者が親元を離れて就職サポートを受けながら、仲間や地域住民らとの交流を通じてコミュニケーション力を磨く試みで、高齢化の進む地域の若返りや活性化という“一石二鳥”を狙う。府によると、公営住宅を利用した就職支援は全国初という。

仲間と悩み共有

 「会社に入っても続けられるか不安」「早く家を出て自立したいけど、日々の暮らしで精いっぱい」

 4月下旬、大阪市西区にある若者の就職支援などに取り組むNPO法人「スマイルスタイル」の事務所で開かれた同プロジェクトの説明会。参加した22~39歳の男女14人が、就職活動や生活への不安を吐露すると、女性スタッフは「仲間と悩みを共有し、切磋琢磨(せっさたくま)しながら就活を進めていけますよ」とほほ笑んだ。

 プロジェクトは、府と同NPO、日本財団の共同で企画した。対象は原則、失業中で、離職・転職を繰り返すなど正規雇用に結びつきにくい状態にある大阪府内在住の39歳以下の単身者。これまでに面談などで8人が選ばれ、6月から平成30年度末まで、同府四條畷市の府営清滝(きよたき)住宅に入居する予定だ。

 入居者らはサポートを受けながら就職活動を行い、正社員雇用を目指す。孤立を防ぐため、他の入居者らと交流しながら、清掃や祭りなど地域の自治会活動にも参加し、社会性やコミュニケーション力を身につけていく。部屋のリノベーションにも挑戦するという。

 説明会に参加していた求職中の大阪市鶴見区の男性(28)は「他の人と一緒に前を向いて就活できることに魅力を感じた」。同府枚方市の男性(28)も「安定している正社員になりたい。実家から離れて自立できる良い機会にもなりそう」と話した。

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