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【ビジネスの裏側】熟睡したいなら口にテープを 「神薬」候補が群雄割拠

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【ビジネスの裏側】
熟睡したいなら口にテープを 「神薬」候補が群雄割拠

小林製薬が睡眠関連市場に着目して、次代の神薬を目指して開発した「ナイトミン鼻呼吸テープ」 小林製薬が睡眠関連市場に着目して、次代の神薬を目指して開発した「ナイトミン鼻呼吸テープ」

 短い睡眠時間でも、せめてぐっすり眠りたい-。厚生労働省の調査では、国民の3人に2人が睡眠の悩みを抱えているという。関連市場は今後も伸長するとみられており、快眠をサポートする製品が充実してきている。小林製薬は今春、睡眠時に口にテープを貼ることで安眠を期待する新商品を発売し、次なる“神薬”にしたいと意気込む。

口呼吸をテープで防ぐ

 額に直接貼る冷却剤「熱さまシート」や液体の絆創膏「サカムケア」など、訪日外国人からは神薬とまで称され人気の商品を開発してきた小林製薬が今回、目をつけたのは「快眠」。数年前から製品開発を進めてきた。

 「眠りを妨げる要因の一つに口呼吸があります。寝ているときの口、のどの乾きやいびきは睡眠の質の低下につながるとされます」と日用品事業部マーケティング部新製品開発グループの岩沢佳尚さんは話す。

 鼻呼吸で寝ているとき、舌は歯に吸い付いて気道が確保されるが、口が開くと重力で舌根が落ち込んで気道を圧迫。いびきが発生する一因にもなる。さらに水分が蒸発、口、のどが渇いて安眠を妨げるという。

 そこで、小林製薬では就寝時に物理的に口を閉じさせることで鼻呼吸を誘導する新商品「ナイトミン鼻呼吸テープ」(15枚入り、店頭実勢価格、税込み861円)を発売した。

 開発にあたって、男子学生に1週間、マンションに滞在してもらい、テープの効果を検証。のどの痛みやいびきの頻度、寝返りなどの体の動きが減ったことが分かったという。

 息苦しくならないか、寝返りをうったときに鼻が枕などに押しつけられ窒息することはないか、という不安もよぎるが、岩沢さんは「苦しくなったら、寝ているときでも無意識に自分でテープをはがすこともできます。安心して使っていただけます」と話す。

睡眠トラブルは現代人の悩み

 厚生労働省の平成27年「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の男女で1日の平均睡眠時間が6時間未満という人の割合は39・5%にのぼり、19年以降、増加し続けていることが分かった。

 また、「睡眠途中に目が覚めて困った」「睡眠全体の質に満足できなかった」「日中、眠気を感じる」などの問題を抱えている人は、全体の7割近くにのぼっていた。

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