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社員の絆強まる「ビジネス合宿」人気 生産性高め、非日常で連帯感も…「自分と対話できる」
部活動のように宿泊施設に泊まり込み、商品開発などに打ち込む「ビジネス合宿」を取り入れる企業が増えている。非日常の環境下で生産性が高まるとして、山や海などの雄大な自然の中で仕事に励むプランが人気という。企業間の交流や癒やしの場に活用する動きもある。合宿を企業誘致の第一歩と位置づけ、宿泊費を補助するなど自治体側も積極的な誘致に乗り出している。(細田裕也)
非日常空間で仕事に
目の前に大阪湾が広がる大阪府阪南市尾崎町の「尾崎の家」で20日昼、会社経営者や作家志望のOLらによる1泊2日の“異業種合宿”が始まった。
参加したのは7人。ホームページの作成や原稿の執筆、今後の会社経営方針の立案…。テーブルを囲みながら、パソコンに向かうなどして、それぞれの課題に黙々と向き合い、夜はテラスでのバーベキューで盛り上がった。
参加者の大半は、ホテルに缶詰めになって仕事に集中しようとした経験を持つが、1人では集中力が続かず、テレビなどの誘惑に負けてしまっていたという。