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【虎のソナタ】力投秋山に村山を江夏を見た

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【虎のソナタ】
力投秋山に村山を江夏を見た

江夏豊(右)と握手を交わす村山実。1968年のワンシーンだ 江夏豊(右)と握手を交わす村山実。1968年のワンシーンだ

 編集委員上田雅昭は甲子園球場にくると必ず、阪神のOBルームに顔を出す。それはサンスポの解説者との簡単な連絡もあるからだが、長く阪神を取材してきたからタイガースのOBには顔なじみもすくなくない。それに彼の気さくな気性からまるで“準OB”扱い? なのである…。

 この日は吉田義男氏を筆頭に、藤田平氏、川藤幸三氏、江本孟紀氏…さすがに伝統のTG戦だけに個性派がズラーッと並ぶ。まだ元気だった頃の初代ミスタータイガース、藤村富美男さんがデンとかまえていたらさすがの猛虎OBもドアをあけてからエヘヘ…こんちは…と二の足を踏むぐらい藤村さんには貫禄があった。

 さて、その『猛虎』と呼ばれた藤村富美男さんが戦後すぐのタイガース復興期の1948(昭23)年に東京遠征の時、こっそりと日劇に笠置シズ子さんの『東京ブギウギ』を聴きにいった。なにしろロクな食い物もないし、まだ日本中が ♪赤いリンゴに唇寄せて…だまってみている青い空…の時代だ。なんでノコノコと笠置シズ子のブギウギなんかを一人で聴きにでかけたのだろう?

 実は後日、ソレについて藤村さんに聞いてみた。すると彼はシミジミとこう言った。

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