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【6億円金塊窃盗】福岡は金塊取引の拠点、韓国・香港から密輸増「都合いい都市」

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【6億円金塊窃盗】
福岡は金塊取引の拠点、韓国・香港から密輸増「都合いい都市」

JR博多駅近くで金塊が盗まれた事件で、被害男性らが偽の警察官に話し掛けられたとみられる現場付近=22日午前、福岡市博多区 JR博多駅近くで金塊が盗まれた事件で、被害男性らが偽の警察官に話し掛けられたとみられる現場付近=22日午前、福岡市博多区

 福岡市内では今年4月にも金塊買い付け資金として銀行から引き出されたばかりの約3億8千万円が強奪されている。金価格の上昇に伴い、韓国や香港からの密輸が増加。距離が近い福岡は「都合の良い都市」として関係者の間で活発な取引が行われており、事件が相次ぐ背景になっている。

 金取引大手の「田中貴金属工業」(東京)によると、金の価格は近年、上昇。同社の平成17年の税抜き小売価格は平均1グラム約1600円だったが、27年は約4600円となっている。

 金には国際価格があり、値段は共通だ。だが海外から日本に持ち込む場合、消費税分の8%の納付が求められる。国内での売却時にも同様に上積みされるため、消費税分の「利ざや」を稼ごうとして密輸が増えているという。

 福岡は格安航空会社(LCC)などの空路やフェリーの航路も充実しており、密輸元から安価で運搬ができる。金塊の転売で利益を得ているという男性は「取引に格好の場所」と明かす。

 福岡県警のある捜査幹部は「取引の増加に伴い、密輸された金塊を狙う組織が増えている」と分析。一方、強奪や窃盗などに遭っても、密輸品という後ろめたさから通報がないケースも想定しており「対策が難しい」と頭を抱える。

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