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柳生の里・芳徳寺 剣豪の伝説に彩られた武道の聖地

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柳生の里・芳徳寺 剣豪の伝説に彩られた武道の聖地

柳生家の菩提寺、芳徳寺。石垣や掘割などは柳生氏の居城がこの地にあった名残=奈良市 柳生家の菩提寺、芳徳寺。石垣や掘割などは柳生氏の居城がこの地にあった名残=奈良市

 奈良市の中心市街地から車で約30分。山林に囲まれた国道を抜けると、古い家屋が立ち並ぶ盆地が広がる。江戸時代に徳川家の兵法指南役として幕府からも重用され、「柳生新陰流」で知られる柳生氏ゆかりの里だ。旧柳生藩家老屋敷など、多くの史跡が残る。

 寛永15(1638)年、柳生藩の初代藩主・柳生宗矩(むねのり)が父・柳生石舟斎宗厳(むねよし)の供養のため創建した芳徳寺は、柳生家の菩提寺。里を一望できる小高い丘の上、「柳生城」があったと伝えられる場所にある。

 本堂(奈良市指定文化財)には江戸時代に使われた藩札や柳生新陰流の「兵法目録」など、貴重な史料も。16代目住職の橋本紹尚さん(77)も剣術を修めており、境内の「正木坂剣禅道場」で定期的に指導しているという。事前に予約すれば座禅や剣道体験もできる。

 里には、柳生石舟斎宗厳が天狗(てんぐ)と思って一刀両断にしたと伝わる7メートル四方の巨石、「一刀石」や、柳生十兵衛が里に植えた「十兵衛杉」と呼ばれる杉の大木など、柳生伝説をたどれるものがあちこちに。橋本さんは「柳生は江戸時代から変わっていないところも多い。里を歩いて江戸時代の情景を思い浮かべながら、日本の武道の聖地について多くの人に知ってもらえれば」と話した。(神田啓晴)

 芳徳寺 JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良交通の柳生、邑地中村・石打(月ケ瀬)行きバスで約50分「柳生」下車で徒歩15分。拝観料は大人200円、高校生150円、小中学生100円。拝観時間は午前9時~午後5時(4~10月)。本堂の拝観や道場での座禅体験などに関する問い合わせは同寺((電)0742・94・0204)。

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