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【地方からの挑戦(5完)】日本一、そしてこれから 松山大学女子駅伝部コーチ・村井啓一さん

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【地方からの挑戦(5完)】
日本一、そしてこれから 松山大学女子駅伝部コーチ・村井啓一さん

初の“日本一”で胴上げされる大西崇仁監督=仙台市 初の“日本一”で胴上げされる大西崇仁監督=仙台市

 全日本大学女子駅伝は6区間38キロで競われる。当日走るのは6人だけ。16人の部員が切磋琢磨(せっさたくま)しながらも熾烈(しれつ)なメンバー争いを日々行っている。リオデジャネイロ五輪日本代表の高見澤安珠選手、日本インカレ5千メートルチャンピオンの中原海鈴主将(現TOTO)の両エースが軸になるが、それ以外のメンバーは大会直前まで決まらなかった。

 私たちは、日々の練習の中で、選手の走りの特徴や性格などをつぶさに観察している。向かい風に強いのか、競り合いになった局面で粘れるのかなど、トラックレースの持ちタイムだけでは分からないことを読み取り、いかに選手の力を引き出させるかが腕の見せ所だ。

 メンバー発表は、大西崇仁監督から大会前日の調整練習後のミーティングで告げられる。選手たちにとって1年でいちばん緊張する場面かもしれない。1区から順に6区まで発表されるが、メンバー漏れした選手はぐっと涙をこらえている。ミーティング終了後、一気に感情があふれるがすぐに気持ちを切り替え選手のサポートに徹する。

 大会当日の決起集会で、中原主将が各地から駆け付けた応援団へ「日本一になります!」と決意表明をした。1区は4年連続となる上原明悠美選手(現日本郵政グループ)。例年のスローペースが一転してハイペースとなり、先頭集団から遅れた。優勝候補の一角に挙げられながら、ついていけない焦りでさらにペースを落とし、先頭と40秒差の14位と出遅れた。

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