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壁に穴を開けてもOK、DIY賃貸広がる

千島団地(大阪市大正区)に設けられた壁紙屋本舗では、壁紙の貼り方などの講座も開かれる 千島団地(大阪市大正区)に設けられた壁紙屋本舗では、壁紙の貼り方などの講座も開かれる

 賃貸住宅で部屋の壁の色を塗り替えたり、棚を取り付けたりすることを借り主に認める物件が増えてきた。入居者が自分の好みに応じて小幅な改修ができるのが魅力で「DIY(日曜大工)」物件とも呼ばれ、貸主には空き家の解消につながるとの期待がある。入居希望者は若者や子育て世帯が多く、地域の活性化にも役立つ取り組みとして注目されている。

 大阪府住宅供給公社は、借り主が入居後に、部屋の壁に小さな棚をつけるなどの簡単な改修ができる「団地カスタマイズ」を1月から始めた。

 同公社では、築30年以上の物件が多く、間取りやデザインも均一的。使い勝手よく、おしゃれな部屋に住みたいという若者から敬遠され、空き室が増える原因ともなっていた。

 そこで、通常の賃貸住宅に課される退去時の「原状回復」の義務を一定の範囲で免除することにした。壁に「くぎを打つ」「塗装を変える」といったあらかじめ定めた項目については改修を認め、入居時と同様の状態に戻して退去する必要がない。

 「(若者に)愛着を持って長く住んでもらえる」(同公社の担当者)ようにするのが狙いで、空き室対策の一環と位置づけている。「団地カスタマイズ」物件は、門真団地(大阪府門真市)、晴美台団地(堺市)など、大阪府内の47団地、1万戸を超える。

 同様の事業は、都市再生機構(UR)が全国でスタート。昨年11月からは大阪市大正区の千島団地の2236戸の全戸を対象に、新たに貸しに出される住居で、申請があれば改修を認めることにした。

 団地内には、壁の色を変えたいという入居者向けのショールームを誘致。サンプルを見ながら壁紙やペンキを選べるほか、壁紙の貼り方の講座なども開いている。

 これまでに30件ほどの入居者からDIY希望の申請があり、若い夫婦や子育て世帯からの要望が多いという。

 大正区はURと連携して事業を紹介するイベントを実施しており、子育て世帯を呼び込むことで、地域に活力を与えたいとの思惑がある。

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