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ツシマヤマネコの子ネコ2匹誕生 成猫に育てば2年ぶり 福岡市動物園
福岡市動物園は28日、国の天然記念物ツシマヤマネコの子ネコ2匹が生まれたと発表した。うち1匹は死産だったが、もう1匹は元気だという。このまま成猫に育てば平成27年4月以来、2年ぶりとなる。
園によると、27日午前2時40分ごろと同4時25分ごろに生まれた。現時点で性別は不明。園では27年に3匹が生まれ、いずれも成猫になるまで飼育することに成功した。
ツシマヤマネコは、母ネコがかみ殺すなどして、出生直後に死ぬケースが少なくない。園の担当者は「安心した。無事に育ち、繁殖につながってほしい」と期待した。
環境省は、福岡市動物園や九十九島動植物園(長崎県佐世保市)を中心にツシマヤマネコの繁殖事業に取り組んでいる。今回の出産により、全国で飼育中の個体数は33匹(28日現在)となった。