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京都市立図書館、桑原武夫氏の蔵書1万冊誤って廃棄…遺族に謝罪も貴重な蔵書失う

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京都市立図書館、桑原武夫氏の蔵書1万冊誤って廃棄…遺族に謝罪も貴重な蔵書失う

文化勲章受章者で文学者の故桑原武夫・京都大名誉教授 文化勲章受章者で文学者の故桑原武夫・京都大名誉教授

 京都市は27日、文化勲章受章者で元京都大名誉教授の仏文学者、故桑原武夫氏の遺族から寄贈を受けた約1万冊の蔵書を誤誤って棄したと発表した。保管場所の改修の際、経緯を知らない職員から置き場がないことを相談された上司が、寄贈されたと知りながら遺族に相談せず廃棄を判断した。市は上司の女性職員(57))を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。

 桑原氏はスタンダール、アランなどの研究を通じて広く仏文学などを紹介。「ルソー研究」をはじめとする優れた成果を収め、昭和62(1987)年に文化勲章を受章。63年に亡くなった。

■「目録あれば対応できる」と判断ずさん

 市教委によると、同年10月に遺族から1万421冊の寄贈を受け、平成20(2008)年6月からは右京中央図書館が管轄する保管場所に置いていた。

 この保管場所が改修されることになり、職員が当時副館長だった女性職員に廃棄すべきかどうかを相談すると、「これまで寄贈書に対する問い合わせはほとんどなく、目録があれば対応できる」と判断。遺族の意向を聞くなどせずに27年12月に廃棄した。

桑原氏が集めた貴重な本も…

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