記事詳細
ウナギ少女効果?で3倍に 鹿児島・志布志市ふるさと納税
鹿児島県志布志市が受けたふるさと納税による寄付額が、平成28(2016)年度は前年度の3倍の約22億5千万円になったことが24日分かった。同市のふるさと納税を巡っては28年9月、返礼品のウナギを水着姿の少女にたとえ「養って」と訴えるPR動画が「男尊女卑だ」などと批判を浴びて削除に追い込まれる騒動があり、これが逆に宣伝になったとの見方が出ている。
■“炎上商法”の声…実際は
27年度は約7億5千万円だった。特産の養殖ウナギ関連の返礼品はもともと申し込みの半数以上を占めており、ウナギ関連の割合に大きな変化はみられないという。
担当者は「『動画で初めてウナギの産地だと知った』との声も寄せられたが、影響は分からない」と説明。寄付の増加は返礼品の種類を充実させたり、広告を増やしたりした成果と強調した。
一方、ふるさと納税のガイド本の著者として知られる金森重樹氏は「“炎上商法”的に宣伝効果が得られたのは事実だろう。動画の削除後も志布志市への寄付の勢いはとどまることを知らなかった」と分析している。