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西中島いまや関西のシリコンバレー? 新大阪に近くオフィスも割安、ベンチャー続々 歓楽街のイメージ覆す
なぜ、ベンチャー企業は西中島に目を向けるのか。
一つは、地下鉄御堂筋線と阪急京都線が交差し、顧客や阪急沿線に住む学生がアクセスしやすい抜群の立地にある。新幹線が通るJR新大阪駅も徒歩圏内にあり、国内各地への営業拠点としても重宝されている。
割安なオフィス賃料も強みだ。大阪のキタやミナミと比べても、西中島の賃料は3~4割安いといい、魅力的に感じる若い経営者は少なくない。
さらに歓楽街が広がる一帯には、24時間営業の飲食店などが充実。オフィスでの寝泊まりが珍しくない起業家にとって、こうした環境はむしろ歓迎だという。
新たなビジネスチャンス
交流や成長を促すコミュニティーを形成することで、ベンチャー企業が陥りやすい資金面や人脈面の課題を克服しようとするのが、にしなかバレーのねらいだ。
1月には、にしなかバレーに参加する起業家が共同で利用できる仕事場「コワーキングスペース」を開設。電源やWi-Fi(ワイファイ)などが完備されているにもかかわらず、年間使用料は1席5万円と格安だ。ただ、早期の自立を促すため、入居は1年に限られ、現在は4人の起業家が利用している。