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【学びの現場で(下)】「深い学び」工夫を重ね 「もっと知りたい」を伸ばすため、身近な教材を効果的に

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【学びの現場で(下)】
「深い学び」工夫を重ね 「もっと知りたい」を伸ばすため、身近な教材を効果的に

 「手応えが薄いんですよ」

 大阪府内のある30代の男性教員はぼやいていた。平成32年度から順次実施される次期学習指導要領では、子供たちに教える量は現行と変わらない一方、教員に「主体的・対話的で深い学び」へ授業を転換することを求めている。アクティブラーニングとも呼ばれるこうした授業スタイルに、この男性教員も挑戦。電池の仕組みを体験的に教える授業を行った経験があるといい、生徒たちにも好評だったが「子供たちの学びや成長につながったか分からない」と否定的だった。

 評価の仕方も難しく、男性教員は「規定の授業時間をこなしつつ、新たに手応えが薄いアクティブラーニングをするというのは、教員の負担が増えるだけではないか」と嘆いていた。「理念は理解できるが、事前の準備に手間がかかる」というのだ。

現場には温度差も

 実際、教育現場のなかで、アクティブラーニング導入には温度差があるのが実情だ。

 例えば、先行導入している学校の中には一部の生徒しか議論に参加せず、内気な生徒は黙って下を向くだけ-といったケースもある。こうした点を懸念する都留文科大の田中昌弥教授(教育学)は「内気な子や自信が持てない子はどの学校にもいるもの。一部の生徒しか参加しないと学力格差が生まれ、国が求める『深い学び』にはつながらないのではないか」と不安視する。

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