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諫早開門差し止め命令 高裁確定判決と正反対 営農者提訴に長崎地裁

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諫早開門差し止め命令 高裁確定判決と正反対 営農者提訴に長崎地裁

 長崎地裁が諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門差し止めを命じ、地裁前で「勝訴」などと書かれた紙を掲げる営農者側弁護士=17日午後  長崎地裁が諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門差し止めを命じ、地裁前で「勝訴」などと書かれた紙を掲げる営農者側弁護士=17日午後

 長崎県の諫早湾干拓地の営農者らが国に、潮受け堤防排水門の開門差し止めを求めた訴訟の判決で、長崎地裁(松葉佐隆之裁判長)は17日、「農地に塩害などが生じ、営農者の生活基盤に重大な被害が出る」として、開門の差し止めを命じた。

 開門の可否を巡っては、別の訴訟で福岡高裁が2010年に開門を命じた正反対の判決が確定しており、国が「開門命令」と「開門禁止」の相反する義務を負う状況は変わらない。堤防閉め切りから20年がたっても、問題解決の道筋は見通せないままだ。

 今回の訴訟は、確定判決に基づく開門調査を阻止するため、営農者や周辺住民らが11年に起こした。

 干拓地では主に野菜が栽培され、営農者側は、開門すれば、農業用の調整池に海水が入って農作物に塩害が起こり、防災機能も低下するなどと主張。国側は事前に万全の対策を講じることで被害は生じないと反論していた。訴訟には、利害関係がある開門派の漁業者側弁護団が補助参加し、開門の必要性を訴えた。

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